Shopify(ショッピファイ)とは? 概要・基本機能・料金プラン・メリット・デメリットなどについて紹介!
目次
Shopifyとは、簡単にECサイト構築できるコマースプラットフォーム
Shopifyとは、コマースプラットフォームに関連する技術を1箇所に集約し、ECサイト開発・運営を簡単に行えるようにした、カナダ発のECプラットフォームです。
2017年11月に日本法人が設立し、日本語でのサポート対応や管理画面などが日本語対応され、テレビCM、Web広告、雑誌など各メディアへの露出を増やし、着実に認知を広げていきました。今では、多数の企業に選ばれ、日本では人気のECプラットフォームのひとつと言えます。
画像:Shopify Market Share and Usage Statistics in 2023|Kinsta
2020年3月では、約128万件だった店舗数が、2022年1月では約388万件へと急成長しており、世界中でShopifyへの注目度が高まっています。
弊社でも、shopserve、makeshopや楽天市場やAmazonなどを利用したECサイト構築依頼が多かったのですが、Shopifyでの構築依頼も増えています。
Shopifyはどんな企業におすすめなのか
「ECサイト欲しいけど、何で作ったらいいのか正直分からない」「Shopifyは何となく名前は知っているけど、これを選ぶべきか」というのが、企業の正直な声だと思います。結論、Shopifyは次のいずれか1つにでも当てはまる企業様におすすめです。
・総合通販で低コストでスモールスタートしたい企業
・取引量が多く、自社の基幹システムとの連携が必要で、カスタマイズが必要な企業
・月商100万円以上の売上見込みがある企業
Shopifyといえば、越境ECへの対応です。カナダ発のECプラットフォームということもあり、英語圏への言語や通貨対応は非常にスムーズです。
初期コストもほぼなく、月額利用料として33米ドル~(2023年8月時点)なので、比較的コストを抑えてスモールスタートが可能です。ただし、総合通販サイトにはおすすめですが、定期購入を前提にした単品通販サイトにはあまり向きません。
出来なくもないですが、別途定期購入アプリなどを導入しなければならず、結局割高になることがあります。他にも、単品通販に最適化された作りを実現したいが、出来ないなんていう可能性もあります。(オリジナルカスタマイズが出来るのはshopifyplusのみのため)
また、取引量が自社の基幹システムに連携が必要であるなどの特別な理由がある場合、shopifyplusというプランを選ぶと、自由にカスタマイズができます。
最後に、月商100万以上の売上、もしくは見込みがある企業におすすめです。Shopifyを利用するには、月額利用料やアプリで機能追加などを行っていると、ランニングコストが膨大になります。売上がほとんど見込めない状態でShopifyの利用はあまりおすすめできません。
利用するカートシステムに迷ったら、絶対にShopifyを選ぶべきか
結論、絶対にShopifyを選ぶべきということはありません。「ランニングコストの予算感」「ECサイトからの売上見込み」「求めている機能性」「カスタマイズが必要なのか」「越境EC希望なのか」「スモールスタートを希望しているのか」「日本語サポートが必要なのか」など、様々な決定要因があります。
とはいえ、「はじめてのECサイト構築で右も左も分からない」という方がほとんどだと思います。もし、ECサイト構築でお悩みでしたら、PULL-NETへご相談ください。適切なカート選びのお手伝いをいたします。
Shopifyの料金プランについて
Shopifyの利用料金
スターター | ベーシック | スタンダード | プレミアム | shopifyplus | |
---|---|---|---|---|---|
月額利用料 | 5米ドル | 33米ドル | 92米ドル | 399米ドル | 2,000米ドル |
対象者 | - | 25米ドル(月換算) | 69米ドル(月換算) | 299米ドル(月換算) | - |
Shopifyには、「スターター」「ベーシック」「スタンダード」「プレミアム」「shopifyplus」の5つのプランが用意されています。これらは、Shopifyを利用するための、毎月発生する利用料金です。料金プランが上がるほど、高機能になりますが、オーバースペックにならないように慎重に料金プランを選択してください。
Shopify 料金プラン
Shopifyの決済・取引手数料
クレジットカード決済手数料は選択したプランに応じて変化します。次の表のとおりです。
スターター | ベーシック | スタンダード | プレミアム | shopifyplus | |
---|---|---|---|---|---|
オンライン決済 | 要確認 | 3.4%+0円 | 3.3%+0円 | 3.25%+0円 | 要確認 |
対象者 | 要確認 | 2.7%+0円 | 2.5%+0円 | 2.4%+0円 | 要確認 |
ベーシック、スタンダード、プレミアムと上のプランになるほど、決済手数料は安くなります。ただ、手数料が高い・安いかで決めることはあまりないと思いますので、参考程度にご確認ください。
ShopifyでECサイト構築を外注する場合の料金
ShopifyでECサイト構築する際、「Shopifyが用意しているデザインテンプレートを利用するか」「オリジナルデザインでの構築」をするかの2択があります。もし、「オリジナルデザインでの構築」を希望される場合は多くの企業が、EC制作会社に外注するかと思います。
その際に別途構築費用が必要になるため、注意が必要です。「低コストでスモールスタートできる」というのは、デザインテンプレートを使うことを前提での話になります。
オリジナルデザインを求められる場合は、別途デザインやコーディング費用などで、最低でも80万~はかかることを留意しておきましょう。
Shopifyの料金プランの選び方
スターター|サイトを持たず、SNSでの販売する方向け
料金
月額料金5米ドル
※2023年8月時点
特長
・注文管理、ストア分析、カスタマーサポートのみシンプル機能
・ビジネスの成長に合わせて料金プランをいつでもアップグレード可能
おすすめの企業
・カート機能のみが欲しい企業
【おすすめ】ベーシック|個人事業主およびスモールビジネス向け
料金
月額料金33米ドル(年払い25米ドル/月)
※2023年8月時点
特長
・スタッフアカウントが2人分で良い企業
・財政レポート、集客レポート、マーケティングレポートを利用できる
おすすめの企業
・ストアーズやBASEなどからの乗り換えを検討している企業
・はじめてのECサイトを構築する企業
スタンダード|スモールビジネス向け
料金
月額料金92米ドル(年払い69米ドル/月)
※2023年8月時点
特長
・ベーシックプランよりもより詳細なレポート機能を利用したい企業
おすすめの企業
・月の売上が300万円以上ある企業
・ベーシックより機能が高いレポートを用いたい企業
プレミアム|中規模・大規模ビジネス向け
料金
月額料金399米ドル(年払い299米ドル/月)
※2023年8月時点
特長
・Shopifyの提供している機能を全て使える
・決済手数料や取引手数料が最も安い
・スタンダードプランのレポート機能に、高度な顧客分析やマーケティング施策に役立つカスタムレポートビルダーを利用できる
・関税と輸入税の計算機能が使える
おすすめの企業
・越境ECを検討している企業
・EC運営に関するノウハウや経験が社内に蓄積されている企業
Shopifyplus|完全にカスタマイズする方向け
料金
月額料金2,000米ドル~
※2023年8月時点
特長
・ワークフローを自動化できる
・ECサイトのリニューアルや大規模なカスタマイズをスピーディーに行うことができる
・サーバー費用・保守費用の負担軽減
・サーバーセキュリティリスクの軽減
・サーバーが屈強であるため、瞬間的な注文にも対応
おすすめの企業
・月の売上が1億以上ある企業
ShopifyでECサイトを構築する10つのメリット
比較的、低コストで導入できる
Shopifyを利用する際の、最大のメリットのひとつが低コストで導入できることです。5つの料金プランから選べるわけですが、これから「ECサイトを作ろう」「小規模だけで自社のECサイトが欲しい」という企業の多くはベーシックプランで問題ありません。また、初期費用も必要ないため、他のカートシステムと比較しても非常に安く導入できます。
機能の拡張性が高い
Shopifyには、Shopifyアプリを導入することで機能を拡張することができます。アプリストアにはマーケティングやSNS連携、SEO対策、業務効率化などのアプリが多数あります。アプリを購入することで、充実したサイトを構築することが出来るようになっています。
また、オリジナルカスタマイズが必要な場合は、Shopifyplusのプランを申し込むことで、基幹システムとの連携など拡張の自由度がさらに上がります。
越境ECにチャレンジしやすく、海外販売に対応している
世界中でShopifyは利用されており、各言語や通貨、海外発送に対応しているため、越境ECにチャレンジしやすいのもメリットのひとつです。国内だけではなく、国外への販売も強化していきたいという企業には、Shopifyはおすすめです。
設定方法については、プランに関わらずストアを構築するときに、配送エリアを配送したい国に地域設定することで完了です。ただ、梱包や発送は自社で行わなければいけません。「Ship&co」などのShopify対応のアプリを使えば簡単に行うことができます。
国内外ともに販売領域を広げていきたいという企業のニーズを捉えているため、海外販売を検討している場合は、Shopifyがおすすめです。
外部連携サービスが豊富
Googleが提供しているツールやInstagramなどのSNSサービス、物流サービス、POSシステム、楽天市場のようなモール型ECとの連携も可能で、対応可能な外部連携サービスが豊富です。
テンプレートデザインが豊富
ECサイトを構築する際に必要なのが、ECサイトそのもののデザインです。もし、オリジナルデザインで構築する場合、制作会社への外注費用で最低でも80万~は必要になります。
しかし、Shopifyでは無料・有料のものを含めて100種類以上のデザインテンプレートが選択可能です。もちろん、PC・スマホ対応もできているため、低コストでスモールスタートしたい企業はデザインテンプレートを利用できるのも、メリットのひとつです。
事業規模の変化に合わせて料金プランを変更できる
Shopifyは複数の料金プランを用意しており、それぞれ事業規模に合わせたものになっています。低コストスタートし、徐々に売上が伸びてきたと感じたら、料金プランを上げて、さらなる事業成長を促すことも可能です。
スマートフォンからもログインできる
Shopifyは、Shopifyアプリをスマートフォンにインストールすることで、いつでもどこからでも管理画面へログインが可能です。忙しくPCの前に座って仕事ができないときに、サッと確認できるのはメリットのひとつです。
オムニチャネル対応可能
オムニチャネルとは、複数の販売チャネルを活用し、実店舗とネットの境界を無くしていく試みのことです。顧客の行動を包括的かつ双方的に捉えていこうとすることがポイントです。
Shopifyでは、実店舗、オンラインストア、Amazon、楽天市場などのモール型EC、InstagramやFacebookなどのSNSなどをまとめて管理し、高いパフォーマンスでの運営を可能とします。
APIによる業務効率化
Shopifyでは、API連携によって、商品情報連携や入庫情報の自動反映、発送業務などが自動化でき、作業の大幅な効率化が可能です。また、MAツールやCRMなどの外部ツールと連携することも可能です。
集客に強い
ShopifyはSEO対策、SNS広告、リスティング広告などの集客手法に対応しています。また、Shopifyにはストア分析機能があるので、集客の効果を分析することも可能です。
ShopifyでECサイトを構築するデメリット
機能によっては英語スキルが必要
Shopifyは日本語対応しているとはいえ、まだまだ対応しきれていないことが多々あります。特にShopifyに関する1次情報は英語なので、翻訳されていない部分もまだまだあり、例えば、デザインテンプレートやShopifyアプリの一部は英語での表記であることがあります。
オリジナルデザインのECサイトを作成には、HTMLやCSSの知識が必要
オリジナルデザインのECサイトを構築するには、HTMLやCSSの知識は必要不可欠です。制作会社に依頼し、自社で運営していく際、ある箇所を修正したい、画像を差し替えたいといった時に、HTMLやCSSの知識が必要になります。
ただ、オリジナルデザインは他社との差別化や利便性の高いサイトを構築できるため、基本的にはオリジナルデザインでの構築をおすすめしております。
機能を追加する場合、Shopifyアプリの購入が必要
ShopifyはEC運営に必要な基本機能は揃っていますが、「定期購入機能を付けたい」「ポイント機能を付けたい」などの追加機能を求める場合、Shopifyアプリからアプリを購入する必要があります。
アプリは基本的にはサブスクリプ型で、月に数十ドル必要になり、「低コストスタートしたのに、アプリを追加していったらランニングコストがとんでもないことになった」なんてこともありえます。
例えば、日本国内で使われることが多い「配送日時指定」「ギフト指定」「熨斗の有無」は基本機能に含まれていないため、それぞれアプリ追加で対応になります。
サポート体制がいまいち
最近はヘルプセンターなどのサポートが充実しているようですが、質問への返答がまだまだ遅いということもあります。サポート体制がまだまだなようです。
Shopifyと各カートシステムとの違い
「Shopifyについて分かったけど、他のカートシステムと比べてどうなの?」という疑問が出てくると思います。ここでは、EC-CUBE、ASPカート、BASEの3つの違いを説明していきます。
それぞれざっくり大きい部分での違いの比較となります。細かいところを見ていくともっと違いはあるため、ECサイト構築を検討されている方は各サービスをしっかり目を通しておくことをおすすめいたします。
EC-CUBEとの違い
EC-CUBEとは、無料で利用できるオープンソース型のECプラットフォームです。株式会社イーシーキューブが開発会社です。国内NO.1のECオープンソースで稼働店舗数は35,000店舗と公式サイトに記載があります。EC-CUBEのデータは無料でダウンロード可能であり、EC-CUBE自体の月額の利用料が発生しません。また、拡張性が優れており自由にカスタマイズができます。
Shopifyと同様に拡張性は優れていますが、Shopifyの場合はカスタマイズする場合、Shopifyplusのプランを選択する必要があり、月額2,000米ドル~のランニングコストが必要になります。一方、EC-CUBEは料金プランは存在せず、カスタマイズしても比較的ランニングコストを抑えられます。
しかし、EC-CUBEは「サーバー管理」「定期的なアップデート」はサイト管理者が実施しなければなりません。Shopifyはサーバー管理不要、最新サービスで利用できますが、EC-CUBEはサイト管理者がサーバー管理及びアップデートを行う必要があるため、都度訪れる管理業務やアップデート業務に手が取られたり、外注する場合は都度高額な費用が必要になります。
MakeShopなどのASPカートとの違い
次に、MakeShopやShopserveといったASPカートとの比較です。ここでは、各ASPカートとの細かい比較ではなく、ざっくりと比較していきます。
ShopifyとASPカートの違いは、「初期費用の有無」「サポート体制」「越境ECへの対応」「決済方法の豊富さ」「カスタマイズ性」が挙げられます。
Shopify | ASP | |
---|---|---|
初期費用の有無 | なし | あり |
サポート体制 | △ | ◎ |
越境ECへの対応 | ◎ | △ |
決済方法の豊富さ | ◎ | 〇 |
カスタマイズ性 | ◎ | △ |
他にも細かいところで違いはありますが、大きなところでいえばこの辺りが違いになってくるでしょう。
BASEとの違い
国内ネットショップ開設数NO.1のBASEは、無料でネットショップを開設できるという点が一番の特徴です。初期費用及び月額費用は必要とせず、決済手数料や販売手数料(サービス利用料)などを含むいくつかの手数料が費用としてかかります。
Shopifyとの違いは、「固定の月額費用の有無」「機能性」「カスタマイズ性」が挙げられます。
Shopifyは月額の固定費用は掛かりますが、BASEは必要ありません。しかし、BASEは手数料がShopifyよりもやや高いという点で違いがあります。また、機能面もBASEはShopifyより劣っていたり、カスタマイズ性もBASEはありませんので、その辺りも異なるでしょう。
BASEは月額固定費がかからないという特徴から、「本当にはじめてネット販売をする人」におすすめです。BASEである程度売り上げができ始めたら、Shopifyに乗り換えるというのも一つの選択肢です。
ShopifyでECサイトを始めよう
以上が、Shopifyについてです。まだまだ細かいところまで紹介しきれていませんが、特に重要な箇所は網羅できているかと思います。ShopifyはEC-CUBEのようなカスタマイズ性、ASPカートのような機能性を持ち合わせているといった感覚に少し近いかもしれません。
Shopifyは希望のデザイン、機能など多くの要望に応えてくれるECプラットフォームです。ShopifyでのECサイト構築も一つの選択肢に入れてみても良いかもしれません。
Shopifyを利用したECサイト制作ならPULL-NET
PULL-NETは大阪に本社を構えるECサイト制作会社です。ShopifyでのECサイト構築経験は多数あり、企業様のご要望に応じてShopifyでのECサイト構築が可能です。創業18年以上の経験と、3,000件以上のサイト制作実績があり、安心してお任せいただけます。
また、運営代行やコンサルティングなど集客のサポート体制も整えておりますので、ShopifyでのECサイト構築をご検討中の企業様はぜひご相談下さい。
Shopifyに限らず、どのECプラットフォームを選べばいいのか分からないというお悩みにもお応えいたします。
HP・ECサイト制作及びWeb集客を得意領域とするWeb制作会社。1,000件以上の実績と創業16年間の経験から得たノウハウを基に、多くの企業様をサポートしております。制作及び集客の各工程のプロが社内に在籍している点が強み。
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