本当におすすめのShopifyの集客方法6選|戦略設計から考えるお客さんを集める方法
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公開日 2023年10月12日 

本当におすすめのShopifyの集客方法6選|戦略設計から考えるお客さんを集める方法

本当におすすめのShopifyの集客方法6選|戦略設計から考えるお客さんを集める方法
「Shopify 集客」と検索すると、様々な集客方法を紹介している記事が多く見受けられます。Shopifyの集客方法の記事としては間違っていないですが、これらの記事を読んで、集客が上手くできたという人はほとんどいないと考えています。

というのも、「木を見て森を見ず」と言いますか、集客方法にフォーカスしているので、もっと大事な全体の戦略設計について触れていないと思いました。Shopifyの集客方法で困っている人の大半は戦略設計せずに「商品を売るならInstagram」「とりあえずリスティング広告」という考えで実施していると思います。

ただ、商品が売れないまま広告費だけが消化されていき、「やらなければよかった」「何で売れないんだろう?」「売れないのはサイトのデザインが悪いのかな?」「Shopifyで作ったのが良くなかったのかな?」と色々と考えを巡らせているかと思います。

成功しなかった原因の多くは「戦略設計不足」です。ここでは、集客方法よりももっと大事な戦略設計について紹介し、本当におすすめの集客方法だけを紹介します。

■本記事の対象者
・Shopifyでネットショップを始めたばかりの人
・ネットショップを立ち上げたものの、何をしても売り上げが伸び悩んでいる人
・いくつかの集客手法を試したが、効果が無く、どうすればいいのか困っている人

Shopifyで集客を成功するための戦略設計のプロセス

「戦略なき戦術は成果につながらない」と言われるように、SNS広告やリスティング広告などを闇雲に実施しても、戦略が無ければ意味がありません。

なぜなら、ターゲット、売り方、市場の決定、損益分岐点、撤退ライン、競合との差別化などが定義されておらず、正しい方向性に向かって、戦術を活かすことができないからです。ここでは、戦略設計のプロセスについて紹介します。

集客手法ファーストの考え方を捨てる【考え方を変える】

大前提として、集客方法から逆算して考えるのはやめましょう。「SNS広告が流行りだからなんとなくSNSにした」「とりあえずリスティング広告にしたい」と、集客方法から考えていくと沼にはまります。
ターゲット層、商品の特性、競合の状況などによってその市場での戦い方は変わりますので、「結論、どの集客方法がいいのか?」という考え方は捨ててください。

商品について深く理解する

商品の機能性、商品を使うことによるベネフィット、1商品あたりの販売利益、誰が買うのか、商品の使用シーンなどを深く理解してください。

例えば、1商品あたりの販売利益を理解していないと、損益分岐点が分かりません。そうなると、1商品販売するためにどのくらいの広告費を使えるのかが不明瞭になってしまいます。

後に紹介するプロセスが上手く実行できなくなるため、商品については深く理解するようにしましょう。

売上目標とKPIを立てる

Shopify運営を成功へ導くためには、売上目標の設定が重要です。「沢山売れれば良い」ではなく、「今年の売上目標は1,200万円だから、月間100万円は売上を作らないといけない」というように売上目標を立てます。

そして、売上目標達成のために指標を細分化していきます。この指標をKPIと言います。ECサイトの場合、次のような売上の方程式が存在します。

売上=アクセス数(セッション数)×コンバージョン率(転換率)×平均客単価

例えば、月間売上100万円を目標とし、平均客単価5,000円、コンバージョン率を1%と仮定すると、アクセスは20,000アクセスが必要になります。

100万円=20,000アクセス×1%×5,000円

後に紹介する集客方法はアクセス数を稼ぐための手段に過ぎません。ECの売上はアクセス数に大きく左右されるため、購入確度の高いユーザーのアクセスを確保するために広告を出稿するという認識を持つことが非常に大切です。

広告予算を決定する

売上とKPIの目標数値が決まれば、概算の広告予算を算出することが可能です。例えば、100万円の売上には、20,000アクセスが必要であると仮定すると、1アクセスあたりの単価(クリック単価)を知る必要があります。

クリック単価については各広告媒体のシミュレーションツールを用いると、算出することができます。例えば、Googleのリスティング広告だとキーワードプランナーで確認可能です。

仮に1クリック20円とすると、20,000アクセスを獲得するためには、40万円が必要なことが分かります。

ただし、クリック単価が50円と仮定すると、100万円の売上を作るために100万円の広告費が必要です。この場合、人件費などを考慮すると実質赤字なので、「売上目標とKPIを立てる」に戻って、改めて計画を立て直す必要があります。

コンバージョン率を2%とするか、平均客単価を10,000円とすれば、アクセス数は10,000アクセスで十分です。

このように売上目標とKPIを修正しつつ、必要な広告予算を決定していきましょう。参考にリスティング広告の費用計算方法を紹介している記事がありますので、是非合わせてご覧ください。

ターゲットを決める

商品を購入するターゲット層を決めてください。何となく「男性」というざっくりしたものではなく、「30代、会社員、配偶者あり、子供1人、趣味は野球、映画鑑賞」などターゲットについて深堀をしてください。

ターゲット層を決めずに集客を行うと、顧客のニーズを把握しきれずに赤字になってしまう可能性があります。「この商品はどのようなターゲット層に気に入ってもらえるのか」を徹底的に考え抜きましょう。

競合調査を行い、勝てる市場を見極める

自社が戦う相手は誰なのか?を明確にする必要があります。例えば、あなたがアパレルECサイトを運営していると仮定し、競合企業をユニクロやルイ・ヴィトンなどの大企業を選んではいけません。資本力でどうしても負けてしまうため、同じ市場では戦うと必ず負けます。

アパレルと一言で言っても様々です。男女の違いもあれば、ファッションも違いもあります。特定の材料だけを使った服だけを取り扱う通販サイトも最近ではよく見ます。例えば、ロリータファッションに特化したアパレルECサイトですね。

このように競合調査し、誰と戦うのかを決めて、どの市場で勝っていくのかを見極める必要があります。

施策を洗い出し、選択と集中をする

ここまで全て準備できましたら、施策の洗い出しを行います。

施策を洗い出す上で重要なことは、「時間」「費用対効果」「潜在層・顕在層」「商材と施策の相性」「優先順位」です。

時間

「時間」は、短期的に成果が欲しいのか、中長期的に成果が欲しいのかのどちらかです。例えば、短期的ならリスティング広告、中長期的ならSEO対策といったことです。

費用対効果

「費用対効果」は、施策に費やしたコスト(費用)に対して、どれくらいの効果を得られるのかということです。例えば、1件あたりの客単価が3000円に対して施策に費やしたコストが1件/3000円以上なのか、以下なのかを考慮します。

リスティング広告の費用対効果について解説している記事がございますので、是非合わせてご覧ください。

潜在層・顕在層

「潜在層・顕在層」は、今すぐ商品を欲しいと考えているのが潜在層、今すぐ欲しくはないけど、商品を購入してくれる可能性のある人が潜在層です。例えば、顕在層ならリスティング広告やSEOなどで集客を行い、潜在層は主にSNSから集客を行います。

商材と施策の相性

「商材と施策の相性」は、商材によっては適さない施策が存在します。例えば、飲食店や美容室のHPをSEOやリスティング広告で集客するのは、一人あたりの単価が低いことやホットペッパービューティーや食べログなどが主に検索結果に表示されるため、非効率ですし、費用対効果も低いためおすすめできません。

優先順位

これら4つを意識して、自社の商品と合った施策を洗い出します。

その後は施策の優先度を付けていきます。例えば、広告予算が限られている中で複数の媒体に広告出稿するのはあまりおすすめできません。まずは一つの媒体で成果を出し、その後に別の媒体へと広げていきます。

月10万円の予算をリスティング広告とInstagram広告に分けるということがよくありますが、どちらか一方に予算を集中させた方が媒体の機械学習が進み、成果が出やすいことが多いです。

複数媒体に手を出したい気持ちを抑えて、予算が100万単位以下の場合は一つに絞っていきましょう。

集客に必要な重要指標の意識をする

集客に必要な重要指標は次の通りです。それぞれ意識した集客活動を行いましょう。

指標 意味
セッション ユーザーが特定の期間内にサイトへ訪問し、
離脱するまでの一連の流れの回数
CV コンバージョン(Conversion)のことです。
ECサイトの場合は、商品購入がCVにあたります。
CVR コンバージョン率(Conversion Rate)のことです。
セッション数、もしくはクリック数に対して何件コンバージョンがあったのかを表す指標です。
CTR クリック率のことです。
表示回数に対して何回クリックされたかを表す指標です。
CPA 顧客獲得単価(Cost per Acquition)のことです。
1件コンバージョンを獲得するのに、いくらのお金がかかったのかを表す指標です。
CPC 顧客獲得単価(Cost per Acquition)のことです。
1件コンバージョンを獲得するのに、いくらのお金がかかったのかを表す指標です。
CPC Cost Per Clickの略称です。
1クリックするたびに何円かかったのかを表す指標です。
ROAS Return On Advertising Spendの略称です。
広告の費用対効果を表す指標で、基本的には100%を基準として、
100%を上回ればプラス、下回ればマイナスという考え方です。
ROI Return On Investmentの略称です。
投じた費用に対して、どれだけの利益を得られたかを表す指標です。
ROIの損益分岐点は0%です。100%を切っている状態が赤字を示すわけではありません。

Shopifyでまずは始めたい集客方法6選

ここでは、有料広告を利用した集客方法について6つ紹介いたします。いくつか紹介いたしますが、「広告予算が少ない(100万以下/月)」「これから広告を出していく」という方は、複数の媒体へ広告を出さないほうがベターです。

まずはひとつの広告媒体を極めて売上を作るのが得策ですので、ご自身の商品と媒体、ターゲットなどの相性を考慮して、どれか一つを選びましょう。

アフィリエイト広告

アフィリエイト広告とは、アフィリエイターと呼ばれる第三者にブログやYouTubeなどで商品を紹介してもらう形式の広告です。アフィリエイターによる口コミは、自社の集客活動ではなかなか取り込めない顧客層にアプローチできる可能性があります。

自社の商品と親和性の高いアフィリエイターを選びましょう。また、アフィリエイターと良好な関係を築くことも非常に大切です。販売に協力的なアフィリエイターには成果報酬を高めに設定することで積極的に紹介してもらえるようになります。

LINE広告

LINEのアクティブユーザー数は8400万人(2020年6月末時点)であり、アプローチできるユーザーが他のSNSよりも圧倒的に多く、幅広い年齢層が利用しているためユーザー属性に偏りが無いのが特徴です。

自社ユーザーの情報とLINEアカウントを紐づけることでECサイトでの購買情報や行動履歴に基づき、入荷情報の配信やクーポン配信による継続購入を促すことができます。

LINE広告では、直接商品を販売するのではなく、友だち追加広告をメインに広告を出稿します。友だち追加広告は成果報酬広告であるため、友だち追加されたら課金という形式です。集めた友だちに対してクーポンを配信し、商品を購入してもらうという流れを作って商品を販売していきます。

また、広告以外にも通常の運営でLINEを運用すると非常に効果的です。スタンプ機能やユーザーに応じて配信内容を変えるステップ配信など多くの機能があるため、LINE公式アカウントは必ず用意しておきましょう。

SNS広告

Meta(FacebookやInstagram)やX(旧Twitter)などのタイムライン上に掲載する広告です。SNS利用者が日常的に目にする投稿の中に広告を自然と溶け込ませて表示させるため、広告を見てもらいやすいメリットがございます。

SNS広告は各媒体ごとに特徴があります。例えば、Facebookは実名登録が求められ、ユーザープロフィールの情報も正確であるため、ターゲティングが非常に正確です。Xは他媒体よりも拡散性に優れています。Instagramは投稿自体が写真を用いたものなので、他の媒体よりも広告っぽさが薄く、違和感を与えにくいです。

潜在層メインのターゲティングが基本であるため、いかに興味関心を特定し、年齢や性別などでターゲティングを行っていくのがSNS広告のポイントです。

Googleショッピング広告

Googleショッピング広告に関する説明画像
Googleショッピング広告は、Googleの検索エンジンで検索した際に、検索結果の上部の枠や右側の枠、ショッピングタブの上部に表示される広告です。Shopifyでは、アプリを導入することで、Googleショッピング広告を配信するための、Googleマーチャントセンターに簡単に商品を連携することが可能です。

リスティング広告

リスティング広告に関する説明画像
リスティング広告とは、GoogleやYahoo!の検索エンジンで検索した際に、検索結果の有料枠に表示される広告のことです。SEO対策とは異なり、即効性があるため短期間で成果を出すのに適している施策です。

また、購入意欲が高いユーザーに直接アプローチできるため、購入に繋がりやすいという特徴を持っています。しかし、商品単価が安い場合はリスティング広告では費用対効果が合わないことがあります。

例えば、2,000円の商品を1つ売るために3,000円の広告費を使ってしまい、赤字になることもあります。最低でも単価は7,000~8,000円前後の商品を取り扱っているのが望ましいです。

必ずしもリスティング広告が最適な施策であるというわけではないため、注意しましょう。

リスティング広告の仕組みや効果については下記の記事にて詳しく紹介しております。SEOとの違いも知ることができるので、是非合わせてご覧ください。

リマーケティング広告

リマーケティング広告とは、ユーザーが特定のサイトやブログを閲覧した際に、そのサイトに関連するバナー広告を表示する仕組みの広告です。

例えば、犬に関する記事を読んでいたら、そのユーザーは犬に関する情報に興味関心があります。そして、ユーザーに対して犬に関する広告を表示することで、Webサイトへ誘導し、購入を促します。

その他にも過去に一度サイトに訪れたユーザーに対して広告を表示することも可能です。過去にサイトに訪れたものの購入に至らなかったユーザーに対して、過去に閲覧した商品を表示してサイトの再訪を促し、購買を促します。

戦略設計の作る or 見直しが最優先であり、集客方法は手段に過ぎない

「Shopify 集客」と検索した方の多くは「Shopifyで効果的な集客方法を知りたい」という考えを持った方がほとんどだと思います。ただ、世の中にある集客方法には限りがあり、その集客方法にも得意不得意や商品との相性などがあります。

限られた集客方法の中で、「自社の商品と相性の良い集客方法を選ぶ事が出来ているのか?」「商品に興味のあるターゲットに正しくアプローチできているのか?」という考え方のほうが集客方法を手あたり次第に実施していくより、何倍も大切です。

戦略設計をやっていない方はまずは作ることからはじめ、戦略設計したけれども売れなかったという人は見直すことが最優先です。

集客方法はあくまでも手段に過ぎません。「木を見て森を見ず」ではなく、まずは森から見てみてはいかがでしょうか?

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