【完全版】BtoB ECサイトを徹底解説|市場規模・構築方法・事例サイトを紹介
目次
BtoB ECサイトとは
BtoBは「Business to Business」の略で、 企業が企業に対してモノやサービスを提供するビジネスモデルのことを指します。そして、BtoBECとは、企業が企業に対して通販サイトを介してモノやサービスを提供することです。
BtoC ECサイトとの違い
BtoCは企業が一般消費者に対してモノやサービスを提供するビジネスモデルのことを指します。そして、BtoC ECサイトは企業が一般消費者に対して通販サイトを介してモノやサービスを提供することです。
BtoB ECサイトの違いは、モノやサービスを提供する相手が企業か一般消費者かの違いです。
CtoC ECサイトとの違い
CtoCは一般消費者が一般消費者に対してモノやサービスを提供するビジネスモデルのことを指します。そして、CtoC ECサイトは一般消費者が一般消費者に対して通販サイトを介してモノやサービスを提供することです。
メルカリやラクマといったプラットフォームを用いて一般消費者同士がモノやサービスの提供をするのが特徴です。
BtoB ECサイトの市場規模
画像出典:経済産業省
2020年にB to B市場規模は334兆9,106億円(前年比 5.1%減)です。2019年よりも市場規模は減少しておりますが。2016年~2019年にかけては市場規模は拡大していることが伺えますし、EC化率に関しては2020年と2019年を比較しても。1.8ポイント増加していることがわかります。
EC化率が増加し、市場規模が減少している理由には、新型コロナウイルスの影響が大きいかと考えられます。外出自粛や経済的不安があり、買い手側の支出は減少しつつも、売り手側の状況打破のための積極的活動としてEC化が図られていると考えられます。
また、政府が新型コロナウイルスの影響を機に、国のデジタル化が急加速したことも挙げられるでしょう。その代表例が「IT導入補助金」です。
IT導入補助金は新型コロナウイルスの影響で打撃を受けた事業社を中心に事業のEC化を補助する仕組みとして2019年よりコロナ枠として開始されました。
2022年度もIT導入補助金によるEC化を推し進めているため、今後もEC化率は伸びていくとともに、市場規模の拡大も見込まれるでしょう。
PULL-NETでは、IT導入補助金の認定事業者として登録しております。事業のEC化にご興味ございましたら、是非ご相談下さい。
BtoB ECサイトの種類
BtoB ECサイトには「クローズドBtoB型ECサイト」と「スモールBtoB型ECサイト」の2種類に分けられます。それぞれについて簡単に説明いたします。
クローズドBtoB型ECサイト
クローズドBtoB型ECサイトとは、会員しか見られない得意先のみが使用できるシステム間取引のことです。例えば、卸会社が社員向けの卸価格で販売するECサイトとして作成することがよくあります。
その他にも、特定の企業のみとだけ取引したい、顧客別に対応したい(掛け率の変更など)に対応するためにクローズドBtoB型ECサイトが存在します。BtoB取引は複雑な処理・作業が多いです。クローズドBtoB型ECサイトで複雑な業務を電子化することで業務の効率化をはかれます。
スモールBtoB型ECサイト
スモールBtoB型ECサイトとは、小口取引を中心として日本中すべての企業を取引対象として存在するECサイトです。クローズドBtoB型ECサイトとは異なり、誰でも閲覧できます。スモールBtoB型ECサイトの代表例として「アスクル」が挙げられます。
BtoB ECサイトのメリット・デメリット
BtoB ECサイトにはメリット・デメリットがあります。それぞれ簡単い紹介いたします。
BtoB ECサイトのメリット
BtoB ECサイトのメリット配下の通りです。
・業務効率化
・既存顧客からの受注増加及び管理効率化
・新規顧客の獲得
・販売情報の一元化
今までFAXや電話受注を行っていた工程がすべてECサイトに置き換わるため、受注作業が削減できます。その他オフライン業務も削減されるため、人件費の削減も見込まれるでしょう。また顧客対応に時間をかけることも無くなるため、受注増加に繋がる可能性もあります。
新規顧客もECサイトから会員登録をしてもらえれば、営業を掛けなくてもそのまま自社の顧客となってくれます。受注や売上データはECサイトの管理画面上に集計されるため、別途データ集計も必要ありません。
BtoB ECサイトのデメリット
BtoB ECサイトのデメリットは以下の通りです。
・導入コストがかかる
・社内調整に時間がかかる
・既存顧客へ取引方法の旨の説明と変更依頼
・慣れるまで時間がかかる
・維持費(ランニングコスト)がかかる
ECサイトを構築するため導入コストはかかります。規模や仕様によりますが、数百万~数千万円がかかります。また、業務フローが変更するため社内調整が必要で、新しい業務フローに慣れるまでの時間がかかります。
一番難しいのは既存顧客への取引方法の説明と変更依頼だと思います。対応してくれない顧客が現れるとそこで取引が止まってしまう可能性があるからです。
また、ECサイトにはサーバー、ドメイン代、カートシステムへの月額利用料金を支払わなければなりません。ECサイト導入がランニングコストを上回る場合は導入する方が良いですが、ランニングコストが負担になる場合は要検討になります。
BtoB ECサイトの構築方法
BtoB ECサイトの構築方法には以下の方法があります。
ASP型
ASP型とは、各ASPサービス提供社が用意しているカートシステムがインストールされているサーバーをレンタルしてECサイトを構築する方法です。ホームページ機能が付随しているものも多く、ASP会社と契約することで簡単にECサイトを立ち上げることができます。
保守費用やセキュリティもASP会社が行っているため、初心者にはおすすめの構築方法です。しかし、カスタマイズ性が低いため、自社独自のシステムを作ることは難しいです。
■代表的なECカート
Bカート
楽々B2B
オープンソース型
一般的に公開されているソースコードを使ってECサイトを構築する方法。ASP型よりもカスタマイズ性が高い反面、制作するサイトの規模によっては膨大な費用と時間、専門知識が必要になる場合があります。
また、保守・運用やサポート面がASP型と比較しても弱いため、事業主内に専門知識を持っていない場合は制作会社に管理してもらうか、専門知識のある人を雇う必要があります。
■代表的なオープンソース
EC-CUBE
パッケージ型
オープンソース型をパッケージ化したもので、カスタマイズ性が高い。事業規模が大きい事業主向けの作り方です。しかし、導入は楽な反面構築やアップデートに多額の費用がかかってしまいます。
クラウド型
クラウド型とは、クラウド上にあるECプラットフォームを活用してECサイトを構築できるサービスです。ASP型と似ているのですが、クラウド型はカスタマイズ性が高いため、独自システムを構築しやすいという特徴があります。
フルスクラッチ型
カートシステムを用いず、ゼロからオリジナルでECサイトを作る方法です。自由度は今まで紹介した中で一番高いが、構築期間は最低でも1年以上かかり、また構築費用もダントツで高い。
フルスクラッチでECサイトを作ることは滅多にないが、大規模ECサイトかつ自由度を高めたい、社内ルールによって他の作り方ができないなど特別な事情で稀にフルスクラッチで構築することがあります。
BtoB ECサイトにおすすめのECカート5選
BtoB EC向けのカートシステムをいくつかご紹介いたします。各カートの詳細については各サイトをご覧ください。
Bカート
初期費用:80,000円
月額費用:9,800円〜79,800円
無料トライアル:30日間限定
https://bcart.jp/
楽々B2B
初期費用:100,000円~
月額費用:50,000円〜120,000円
無料トライアル:要確認
https://raku2bb.com/
Aladdin EC
初期費用:2,000,000円~
月額費用:60,000円〜※カスタマイズの内容および上位システムとの連携により変動します
無料トライアル:要確認
https://aladdin-ec.jp/
EC-Rider BtoB
初期費用:100,000円(税別)~
月額費用:50,000円〜
無料トライアル:要確認
https://ec-rider.net/
CO-NECT
初期費用:0円
月額費用:要確認
無料トライアル:あり
https://biz.conct.jp/
BtoB ECサイト制作は運営力もあるプロに依頼しよう
BtoB ECサイトについていくつかご紹介いたしました。BtoB ECサイトは新規顧客を集客する側面もありますが、一般的には既存顧客との取引方法をオンライン化することで業務効率化・人件費の削減が目的に置かれることが傾向的に多いです。そのため、受発注システムが取引顧客ごとに対応できることが求められることもあります。
複雑なBtoB ECサイトを制作するのはなかなかハードルが高いです。もしECサイトを制作する場合は経験豊富な制作会社に依頼するのが良いでしょう。
HP・ECサイト制作及びWeb集客を得意領域とするWeb制作会社。1,000件以上の実績と創業16年間の経験から得たノウハウを基に、多くの企業様をサポートしております。制作及び集客の各工程のプロが社内に在籍している点が強み。
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