プロが伝授!リスティング広告のフレーズ一致の活用方法
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公開日 2022年05月21日  更新日 2022年05月31日

プロが伝授!リスティング広告のフレーズ一致の活用方法

プロが伝授!リスティング広告のフレーズ一致の活用方法

フレーズ一致とは

フレーズ一致とは「設定したキーワードを含む検索語句に対して広告を表示させる設定」のことを指します。

以前までフレーズ一致は「設定したキーワードと同じ語順の検索語句とその類似パターン」という条件で広告表示がされていました。

しかし、仕様変更により、語順が同じではなくても広告が表示されるようになりました。

つまり、表示される条件として「語順」ではなく「軸となるキーワードを含んでいるか」という点に変更された、ということになります。

フレーズ一致をうまく活用することで、費用の節約や費用対効果の向上にも繋げることができます。

フレーズ一致はマッチタイプの一つですが、他にも、

・部分一致
・絞り込み部分一致(現在は設定できません)
・完全一致

などのマッチタイプも存在します。

それぞれ簡単に解説すると、

部分一致:キーワードとして設定した語句に加え、関連語句に関しても広告表示がされる設定
絞り込み部分一致:「設定したキーワード」もしくは、「設定したキーワードを軸にした類似キーワード」の広告表示がされる設定
完全一致:設定したキーワードと検索ユーザーが検索した語句が完全に一致した際に広告を表示させる設定

という内容になります。

絞り込み部分一致に関しては、後ほど詳しく解説します。

フレーズ一致の効果的な活用方法

除外設定で「フレーズ一致」を活用

除外設定でフレーズ一致を活用することにより、広告費の節約・費用対効果の向上に繋がります。

除外設定とは「リスティング広告掲載において、広告と無関係の検索を表示させないようにする設定」のことを指します。

除外設定をしないと、

・売上に直結しないキーワード
・商品やサービスに関するネガティブキーワード

などにも広告が表示されてしまいます。

例えば、「”〇〇” 退会」などのようなネガティブキーワードにも表示されてしまい、わざわざ退会を考えている検索ユーザーに対しても広告費をかけることになってしまいます。

広告費の節約という意味でも、除外設定でフレーズ一致を活用することはおすすめです。

競合他社へ、自社キーワードの除外設定を依頼

リスティング広告の成果を最大化するためにも、競合他社に「自社キーワードの除外設定を依頼」してもらった方が良い場合もあります。

自社の商品・サービス名で検索した際に、競合他社のリスティング広告が表示されてしまうこともあります。

そのような場合には、広告を掲載している競合他社に直接「自社キーワードをフレーズ一致で除外設定してください」と依頼すると良いでしょう。

地域系のキーワードはフレーズ一致を活用

実店舗を持つ商品・サービスであれば、地域系のキーワードをフレーズ一致に登録するのがおすすめです。

例えば、「美容クリニック 千葉」と検索することで、「美容クリニック 千葉 安い」や「美容クリニック 駅近」などの地域系キーワードを網羅することができます。

そうすることで、一つ一つを完全一致登録する手間を削減することができ、効率的にすることができるという利点があります。

新しいフレーズ一致は絞り込み部分一致の機能もある

リスティング広告では、2021年7月より「絞り込み部分一致の廃止」と「フレーズ一致の昨日アップデート」が行われました。

つまり、絞り込み部分一致は2021年7月以降から設定することができなくなり、一方フレーズ一致は新しい設定となります。

もう少し詳しく解説すると、

「部分一致」
「絞り込み部分一致」
「フレーズ一致」
「完全一致」
   ⬇︎
「部分一致」
「フレーズ一致(絞り込み部分一致の機能も一部含まれる)」
「完全一致」

という形になります。

リスティング広告-フレーズ一致に関する説明図
引用元:フレーズ一致と絞り込み部分一致の変更について - Google 広告 ヘルプ
こちらでは、「そもそも絞り込み部分一致とはどのようなものなのか?」という点や「従来のフレーズ一致の内容」、そして「新しいフレーズ一致の内容」まで解説します。

絞り込み部分一致とは

絞り込み部分一致とは、マッチタイプの一つであり、キーワードの頭に半角のプラス(+)を付けることで「部分一致よりも広告の表示範囲を絞ることができる」という設定のことを指します。

例えば、「+スニーカー +おすすめ」とキーワード設定をした際には、「スニーカー おすすめ」や「おすすめ スニーカー」、「スニーカー ナイキ おすすめ」などの広告が表示されます。

それに対して、「スニーカー 人気」や「ナイキ おすすめ」などは広告の表示がされません。

広告の表示がされない理由としては、「+スニーカー +おすすめ」でキーワード設定をしたため、これらキーワードが含まれる検索結果しか表示されないようになっているからです。

つまり、絞り込み部分一致とは「軸となるキーワードを含んでいる点が広告の表示の条件になる設定」ということになります。

絞り込み部分一致の利点としては、ターゲットを広げすぎず、絞り込みすぎることもなく、商品・サービスの見込み客を含めて多くの人に対して広告表示をすることができる点です。

このような機能を持つ絞り込み部分一致ですが、先ほども解説したように絞り込み部分一致は2021年7月以降から設定することができなくなりました。

従来のフレーズ一致

従来のフレーズ一致は、「登録したキーワードを含む+語順が同じ場合に広告の表示がされる」というマッチタイプです。

新しいフレーズ一致と従来のフレーズ一致の大きな違いとして「設定したキーワードと検索ユーザーが検索した語句の語順」が挙げられます。

つまり、以前のフレーズ一致は検索語句の順序・語順が異なっている場合や、キーワードの間に別のキーワードが含まれてしまうと広告が表示されないようになっていました。

新しいフレーズ一致

結論、従来のフレーズ一致から新しいフレーズ一致で変わった部分は、「従来のフレーズ一致の機能拡張として、絞り込み部分一致の機能が一部含まれるようになった」という点が挙げられます。

このアップデートにより、マッチタイプ使い分けがシンプルになり、機械学習や自動入札の精度が今後さらに向上していくことになるでしょう。

従来のフレーズ一致では「語順が同じ場合に広告表示される」という内容でした。

しかし、新しいフレーズ一致では「設定したキーワードと同じ検索意図を持った検索語句に対して広告表示される」という形になります。

つまり、新しいフレーズ一致では、語順が入れ替わったり、設定キーワードの間に別のキーワードが入ったとしても、意味や検索意図が同じとみなされた場合には、広告の表示はされるのです。

もちろん、意味が違っているとみなされた場合は広告表示がされません。

例えば、フレーズ一致キーワードが「引越しサービス 東京から神奈川まで」の場合、「格安 引越しサービス 東京から神奈川まで」という検索語句に広告表示されることに加え、従来の絞り込み一致でしか広告表示されなかった「東京の企業 引越しサービス 神奈川まで」にも広告表示がされます。

アップデート内容はとても複雑ですが、新しいフレーズ一致は「従来のフレーズ一致+廃止された絞り込み部分一致のリーチを併せ持つ」という機能、つまり「従来のフレーズ一致よりも拡張性に優れ、廃止された絞り込み部分一致よりも少し制限が強められている機能」という点だけは理解しておくと良いでしょう。

まとめ

いかがでしたでしょうか?

今回は「リスティング広告におけるフレーズ一致の活用方法」から「新しいフレーズ一致が絞り込み部分一致の機能を持つようになった内容」に関して解説しました。

アップデート内容はとても複雑ですが、しっかり理解をしておくことで効率的な広告運用に繋げることができるでしょう。