プロが伝授!リスティング広告の完全一致の活用方法
目次
完全一致とは
完全一致とはマッチタイプの一つであり、「設定したキーワードと検索ユーザーの検索語句が完全に一致したときに広告表示をさせる」という機能です。
マッチタイプには主に以下の3種類があり、その中で最もキーワードを絞り込んだ設定が完全一致となります。
【マッチタイプ】
・完全一致
・部分一致
・フレーズ一致
ただし、完全一致では「ひらがな」「カタカナ」「変換ミス」などの違いによる表記のゆれが検索語句に含まれる場合にも広告は表示されます。
また、設定したキーワードと検索語句の語順が異なっていたとしても、意味や検索意図が同じとみなされれば、広告の表示はされます。
例えば、「キーケース おすすめ」と設定したキーワードに対し、検索ユーザーが「おすすめ キーケース」と語順を入れ替えて検索したとしても広告表示はされるのです。
完全一致を設定する利点としては、「広告表示をさせたい検索ユーザーに対しピンポイントで訴求できる点」です。
完全一致により、キーワードを限定することにより、想定した適切なユーザー(成約が見込まれるユーザー)にだけ広告表示をできるため、結果としてコンバージョンの向上が期待できます。
反対に、完全一致を設定するデメリットとしては、「機会損失が生じる可能性がある」という点です。
完全一致で設定することで、設定したキーワードと完全に同じ検索語句のときしか広告が表示されません。
キーワードとしての無駄なクリックに心配をする必要性がなくなるのと同時に、キーワードが限定されてしまっていることから「想定していなかったキーワードを検索したユーザーには広告表示がされない」という点があります。
つまり、それら見込みユーザー獲得の機会損失が生じる恐れがあります。
そのため、完全一致を設定する際は、思いつく限りの想定キーワードを登録する必要があるでしょう。
完全一致の効果的な活用方法
完全一致を設定することで、他のマッチタイプにはない様々なメリットがあり、知っておいた方が良い活用方法があります。
完全一致に効果的な活用方法には、
・検索ボリュームの多いキーワードに使う
・指名キーワードに設定
・コンバージョン発生キーワードに設定
という主に3つの活用方法が挙げられます。
そこでこちらでは、完全一致の活用方法について解説します。
検索ボリュームの多いキーワードに使う
完全一致の設定は「検索ボリュームの多いキーワード」に活用するのが効果的です。
検索ボリュームが多いキーワードは、単一キーワードである場合が多いため、もし部分一致やフレーズ一致で設定をすると、拡張する範囲が大きくなり、類似性の高い検索語句も多くなってしまいます。
そうなってしまうと、想定していなかった検索語句に対しても広告が表示されすぎてしまい、適切な検索ユーザーに訴求することができなくなる可能性があります。
うまく適切なユーザーに訴求ができないと、「成果の割に費用がかなりかかってしまってる...」という事態になりがちです。
検索ボリュームの多い単一キーワードであっても、完全一致として設定しておけば、キーワードと検索語句が完全に一致した場合のみに広告を表示してくれます。
そうすることで、CPA(1つのコンバージョンを獲得する単価)が大きく高騰してしまう事態を防ぐことが期待できるでしょう。
そのため、リスティング広告において、検索ボリュームの多いキーワードを扱う際は、完全一致を設定して表示範囲をうまく調整し、適切なユーザーにしっかりアプローチできるようにすることがおすすめです。
指名キーワードに設定
完全一致を指名キーワードに設定することで効果的に活用することができます。
指名キーワードとは、「企業名・商品ブランド名など自社や広告元に関する特有のものを指定したキーワード」のことを指します。
完全一致では、入札単価を最適化できるという点があるため、確実に広告表示をすることができます。
特に指名キーワードは、自社・広告元に関するものであることから、コンバージョン率も高い傾向にあるため、効果的に広告運用を行うことができます。
そのため、指名キーワードを完全一致として設定することで、効果的に行うことができるでしょう。
コンバージョン発生キーワードに設定
リスティング広告の運用開始後には、過去にたくさんのコンバージョンが発生しているキーワードに完全一致の設定をすることがおすすめです。
広告運用を通して得られた情報を元に、成約者や購入者が検索したキーワードを分析し、多くのコンバージョンが発生しているキーワードには、積極的に完全一致の登録をしましょう。
そのような手順を行うことによって、コンバージョン率が高い(CPAが低い)広告配信のキーワードを増やすことができます。
つまり、結果としてリスティング広告運用における費用の節約・費用対効果の向上に繋がります。
このように、コンバージョンが多く発生しているキーワードに完全一致の設定をすることで、徐々に成果を最大化することができるのです。
完全一致と他のマッチタイプの違い
完全一致とフレーズ一致の違い
完全一致とフレーズ一致の違いとしては、主に以下の2つがあります。
・設定したキーワードとは別のキーワードが含まれた検索語句に広告を表示するか
・設定したキーワードと語順が違う検索語句にも広告表示をするか
という点が挙げられます。
完全一致では、設定したキーワードの前後に別のキーワードが加えられていた場合、広告表示はされません。
一方で、フレーズ一致では別のキーワードが前後に含まれていたとしても、広告表示がなされるのです。
例えば、「フィットネスジム おすすめ」というキーワードをそれぞれのマッチタイプに設定したとします。
そのように設定すると、検索ユーザーが検索した際、
完全一致:「フィットネスジム おすすめ」
フレーズ一致:「フィットネスジム おすすめ 関西」
「フィットネスジム おすすめ 千葉」
「フィットネスジム おすすめ 安い」
「駅近 フィットネスジム おすすめ」
上記のように、フレーズ一致では「フィットネスジム おすすめ+〇〇」という形でも広告表示がされます。
完全一致と部分一致の違い
完全一致と部分一致の違いとしては「設定したキーワードと関連性の高いキーワードにも広告表示がされるか」という点です。
完全一致の場合、設定したキーワードと完全に同じ検索語句でしか広告が表示されません。
しかし、部分一致の場合には、設定したキーワードと完全に同じではなくても、関連性の高いキーワードと判断されれば広告が表示されます。
どちらが良いとは一概に言えませんが、「新たなキーワードを見つけたいときには部分一致」、「検索ボリュームの多い単一キーワードの場合は完全一致」という形で、状況に応じて使い分けるのが良いでしょう。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
今回はリスティング広告における「完全一致の活用方法」から「他のマッチタイプとの違い」まで解説しました。
完全一致を上手く活用することで「費用の削減」「成果の最大化」など様々なメリットがあります。
しかし、完全一致の使い方を理解しておらず、上手く活用できてないと逆効果になってしまうこともあります。
完全一致についてしっかりと理解をし、費用対効果を高めるために今一度、活用方法を見直してみてはいかがでしょうか?
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