リスティング広告のクリック率(CTR)とは?平均値・考え方・改善方法を徹底解説
「リスティング広告のクリック率(CTR)の平均はどのくらいなのだろうか」とお悩みではないでしょうか。
結論申し上げますと、リスティング広告のクリック率の平均値は業界や取り扱う商材によって様々です。そのため、必ずしも平均値が1%である、2%であるというのは言い切れません。
また、広告運用者の経験やノウハウにも依存しますので、現在運用しているクリック率が最適な数値であるとも言えない可能性があります。このような数値が平均値を超えているのかどうか判断するためには、”一般的に言われている”リスティング広告のクリック率について知っておく必要はあります。
そこで今回は、リスティング広告のクリック率について平均値・考え方・改善方法について徹底解説いたします。
目次
リスティング広告のクリック率(CTR)とは?
そもそもリスティング広告のクリック率についてですが、リスティング広告では、検索結果に表示された広告がどの程度クリックされるのかを表した指標です。クリック率は以下の計算式で求めることができます。
クリック率 = クリック数 ÷ インプレッション数 × 100
※インプレッション数は広告が表示された回数です。1ユーザーに対して複数回カウントされます。
例えば、インプレッション数が2000回のケースを想定すると、クリック数が60回だった場合のクリック率は3%ですが、クリック数が100回だとクリック率は5%に上がります。
掲載した広告がどの程度クリックされたのかが把握できるため、クリック率はコンバージョン獲得に向けた中間目標数値の一つとして取り上げられることがあります。クリック率を改善することで、多くのユーザーをWebサイトへ流入させ、結果的にコンバージョンもより多く獲得できるという流れです。
リスティング広告のクリック率(CTR)の平均値について
冒頭でも申し上げました通り、リスティング広告のクリック率は業界や商材によって異なります。以下のデータは、WordStreamが掲載しているGoogle広告のリスティング広告の平均クリック率です。
- ・デート・出会い 6.05%
- ・旅行・観光 4.68%
- ・擁護団体 4.41%
- ・自動車 4.00%
- ・教育 3.78%
- ・不動産 3.71%
- ・健康・医療 3.27%
- ・法律 2.93%
- ・金融・保険 2.91%
- ・Eコマース 2.69%
- ・産業サービス 2.61%
- ・家庭用品 2.44%
- ・求人 2.42%
- ・B2B 2.41%
- ・消費者サービス 2.41%
- ・技術 2.09%
引用元:https://www.wordstream.com/blog/ws/2016/02/29/google-adwords-industry-benchmarks
上記のクリック率が必ずしも全ての広告主のクリック率になるとは限りません。あくまでも参考程度に留めておきましょう。
リスティング広告のクリック率の考え方について
ここでは、リスティング広告のクリック率の考え方について詳しく解説いたします。
クリック率の平均値は業界によって変動する
何度が申し上げました通り、リスティング広告のクリック率は業界や商材によって異なります。そのため、「一般的に2%である」と言われていても、それは業界全体での平均値であって、業界単体の平均値ではない可能性があります。平均値にこだわりすぎると、無理な目標クリック率を設定したり、実は低いクリック率なのに高いクリック率であると勘違いすることもあるので、ご注意ください。
クリック率は企業によって異なるため、ゴールを平均値にするのは適さない
これも業界・商材が全く同じでも、企業によっては商材の単価やリスティング広告運用者の経験値やノウハウによってクリック率が変動することがあります。そのため、ゴールを平均値として設定するのではなく、現実的な数値としてどこまでならクリック率を伸ばせるのかを考慮し、ゴールを設定しましょう。
クリック率は最終目標達成の中間目標として設定しておく
リスティング広告運用の多くの最終目標は、コンバージョンの獲得だと考えられます。最終目標数値のコンバージョン数獲得のために、中間目標としてクリック率を見ておく必要があります。コンバージョン数が目標未達成の場合、クリック率改善も最終目標達成の手段の一つです。クリック率を中間目標として設定しておき、コンバージョンを獲得していきましょう。
リスティング広告のクリック率(CTR)の改善方法
ここでは、リスティング広告のクリック率の改善方法についてご紹介いたします。
適したキーワードを設定する
リスティング広告に設定しているキーワードが配信する内容と相違がある場合、クリック率が下がります。正しくキーワードを設定しているつもりでも、実はあまり表示されていなかったり、表示はされているけれどもクリック率が低いキーワードはありませんか?
もしコンバージョンが発生しているのであれば、一旦キーワードの停止を保留にすべきですが、長期間コンバージョンが発生していない場合はキーワードの停止をし、改善をはかりましょう。
広告文を最適化する
多くのユーザーは広告文を見て、クリックします。そのため、広告文にキーワードが含まれているのか、興味をそそる内容なのかどうかは非常に重要です。
例えば、具体的な数字を広告文に入れる、オリジナリティのある広告文にしてみるといった手法を行い、広告文を最適化していきましょう。
広告表示オプションを100%使用する
リスティング広告には広告表示オプションと呼ばれる機能があります。具体的には、
- ・コールアウトオプション
- ・構造化スニペット
- ・サイトリンクオプション
- ・価格表示オプション
- ・プロモーション表示オプション
- ・電話番号表示オプション
- ・住所表示オプション
等があります。
広告表示オプションで広告にコンテンツを追加すればするほど、検索結果ページでの広告の表示可能性や視認性が高くなり、広告の成果も向上することが期待できます。
広告の掲載位置を上げる
単純な話ですが、広告の掲載位置を上げるのもクリック率改善方法のひとつです。掲載位置を上げるには、広告ランクの向上が欠かせません。具体的には、品質ランク、ランディングページの関連性、推定クリック率を改善することで、広告ランクを向上させることができます。
ターゲット設定を見直す
ターゲット設定を見直すのもクリック率改善方法です。クリック率は表示回数に対するクリックされる回数なので、検索結果に無駄な表示がされてもカウントされます。一見、ごまかすための手段のように思えますが、実はそうではありません。
インプレッションは単に増えれば良いというものではなく、しっかりと商品を購入してくれるであろうターゲット層にアプローチするのが大切です。むやみやたらに表示させても無駄にクリックされ、費用が掛かることもあります。
もう一度、ターゲット設定を見直してみましょう。
まとめ
いかがでしたでしょうか。クリック率の平均値は業界や商材によって様々です。また、企業単位でも商材単価やリスティング広告運用者のレベルが違うため、そこでもクリック率に影響します。
クリック率の平均値を追い求めるのも重要ではありますが、第一の目的としてコンバージョンの獲得があります。目標コンバージョン数を基に、必要なクリック率を独自に算出し、効果的にリスティング広告を運用していくことをおすすめいたします。
また、クリック率改善したいけど時間がない、方法が分からないという方はPULL-NETへご相談下さい。リスティング広告運用のプロが真摯になって、改善方法をお伝えいたします。
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