楽天SEO対策を成功へ導く実践的な9つの思考と10つの手順
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公開日 2022年09月18日  更新日 2023年10月31日

楽天SEO対策を成功へ導く実践的な9つの思考と10つの手順

楽天SEO対策を成功へ導く実践的な9つの思考と10つの手順
この記事は、楽天SEOについて次のようなことを知りたい人におすすめです。気になる方はぜひご覧ください。

・楽天SEO対策について知りたい人
・楽天SEO対策の具体的な内容や考え方を知りたい人
・楽天SEO対策の評価項目を知りたい人
・楽天SEO対策のおすすめツールを知りたい人

目次

楽天SEOとは?

楽天SEOとは、楽天市場の商品検索窓に特定のキーワードを入力し、表示される検索結果ページの上位に表示するために最適化を行うことです。「楽天検索エンジン最適化」とも呼ばれています。

楽天の商品検索結果画面は、「PR枠(広告枠)」と「自然検索枠」に分けられます。楽天SEOでは、「自然検索枠」内の上位表示を目指します。

広告枠と自然検索枠の画像
※赤枠がPR枠です。

自社商品が上位表示されれば、購買意欲の高い顧客を集めることができ、売上に直接影響を与えるため、楽天検索窓からの集客は非常に重要です。

また、上位表示の定義についてですが、楽天では45番目まで商品が1ページに表示されるため、上位表示を「45番目以内」と定義する場合があります。ただし、商品が売れやすい順位が10番目以内であることから、「10番目以内」を上位表示と定義付けする場合もあります。

弊社では、「最終的に売上に繋がるのか?」という観点から10番目以内を上位表示と定義付けて楽天SEO対策を行います。本記事でも、上位表示は10番目以内を意味しております。

楽天SEOの実施が重要な4つの理由

楽天SEOの実施が重要な4つの理由は次の通りです。

・ユーザーの多くが楽天サーチを利用するため
・商品が見つけられやすくなるため【露出・認知UP】
・上位表示できれば、低コストで効果的に商品が売れるため
・楽天広告だけに依存しなくてもよくなるため

ユーザーの多くが楽天サーチを利用するため

多くのユーザーは、楽天サーチで特定のブランドを検索し、商品を購入することは少なく、目当ての商品に関連するキーワードを入力し、商品を探します。
楽天サーチの画像
楽天市場の場合、「買いたい商品だけぼんやり決まっているタイプ」と「店も商品も何も決まっていないタイプ」がほとんどです。
そのため、多くユーザーが楽天サーチから商品を探すという行動を起こします。

商品が見つけられやすくなるため【露出・認知UP】

楽天SEOによって、特定のキーワードで上位表示されれば、露出・認知度の向上を図れます。商品をユーザーに購入してもらうには、知ってもらうことが一番大切です。楽天サーチから商品の存在を知り、商品を見てもらうことではじめて購入検討してもらえます。購入してもらうためにも楽天SEOは欠かせない施策です。

上位表示できれば、低コストで効果的に商品が売れるため

楽天SEOは楽天広告と比較すると、低コストで費用はあまりかかりません。また、楽天広告と違い、一度上位表示されれば、費用を継続的にかけなくても売上を作ることができます。

上位表示までは時間とコストがかかる場合もありますが、将来的なトータルコストを考えると非常に低コストで商品を売ることができます。

楽天広告だけに依存しなくてもよくなるため

商品を売るためには、広告費をかけ続けなければなりません。ただ、売上に対してかける広告費が多すぎると、利益率は悪くなります。楽天SEOで特定のキーワードを上位表示できれば、売上目標達成のために掛ける広告費の割合も少なくできますし、利益もしっかり残るため、楽天広告に依存した販売をしなくても良くなります。

楽天SEOの対策の考え方

ここからは楽天SEO対策の考え方について、次の9つをご紹介いたします。

・商品の売上実績を作る【重要】
・質の高いレビュー獲得
・商品ページの作り込み
・店舗ページ/商品ページのユーザビリティ
・検索キーワードとの関連性
・適切なキーワード設定と内部対策
・適切なID設定
・季節イベントやセールへの対応
・外部メディアやSNSからの評価獲得

商品の売上実績を作る【重要】

楽天サーチで検索上位に入るためには、「商品の売上」が重要視される傾向にあります。感覚的には、8〜9割は商品の売上によって順位が決まる印象です。ここはGoogleのSEO対策とは全く異なる部分と言えます。

売上は商品IDに紐づけられており、ある一定期間の売上と累計の売上が順位に影響していると言われています。そのため、2個入りの商品と6個入りの商品を別々の商品IDにしていると、別々にカウントされるため、商品IDの統一は非常に重要な要素でもあります。

しかし、店舗出店したばかりだと売上実績がないため、検索上位に入ることは非常に困難です。そのため、はじめは楽天広告を活用し、売上実績を作り、徐々に楽天サーチからの流入を増やし、広告費の割合を少なくしていく必要があります。

質の高いレビューの獲得

「商品の売上」の次に大事な要素として、「質の高いレビューの獲得」です。商品を購入したユーザーにレビューを促す施策を行うことで、レビューを集める仕組み作りをしなければなりません。例えば、レビューをすることで次回購入時お得になるクーポンの配布や同梱物におまけをつけるなどの方法があります。
その他にも購入後にフォローメールを送信し、レビューの入力を促すこともできます。手動で行うことも可能ですが、ツールを導入することで自動的にフォローメールを送付する仕組み作りも可能です。

商品ページの作り込み

「商品ページの作り込み=商品情報が充実しているか?」です。キャッチコピー、説明文、成分表、商品の機能やベネフィット、利用シーン、お客様の声、販売実績などです。

「商品の売上」が上位表示に必要な要素だと説明しましたが、商品が売れるための工夫をしなければなりません。商品ページの内容を競合商品と比較しつつ、充実させていきましょう。

店舗ページ/商品ページのユーザビリティ

店舗TOPや商品ページの使いやすさも評価の対象です。複数商品を取り扱う場合、商品数が多ければ多いほど整理し、ユーザーを丁寧に商品へ誘導しなければなりません。もちろん表示速度も使いやすさという点では大切な要素です。適切なカテゴリー分け、デザインを意識して使いやすさを意識したショップを作りましょう。

検索キーワードとの関連性

楽天サーチで検索されるキーワードと商品の関連性も順位決定に影響する要素です。極端に言えば、「レインコート」と検索した人に「傘」を表示はされません。雨から濡れないようにするという点においては一緒ですが、ユーザーがどのような場面でどのように使いたいのかなどレインコートでなければならない理由があり、そこに傘というのは関連性は低いと判断されるためです。

また、「レインコート」を求めるユーザー層は誰なのかを考えなければなりません。女性なのか男性なのか、どういった場面で使用されることが多いのかなどによって商品ページに掲載する情報や写真素材を変えていかなければなりません。

「レインコート」という検索キーワードに対して、何も考えずにレインコートの商品を出品するだけでは、関連性は高いとは言えませんので、深く考えて商品ページの作り込みをしていきましょう。

適切なキーワード設定と内部対策

楽天SEOにおいて検索結果に影響する項目は次の通りです。

・商品名
・PC用キャッチコピー
・モバイル用キャッチコピー
・PC用商品説明文
・スマートフォン用商品説明文
・PC用販売説明文

これらに対策をしたいキーワードを意識した商品名やキャッチコピー、説明文を入れていきます。特に商品名は与える影響が大きいため、最優先で対策をおすすめいたします。

適切なID設定

楽天市場には、全商品ディレクトリIDとタグIDの2つがあります。楽天SEOは「商品の売上」を重要視される傾向にあり、その商品の売上はIDに紐づいていると説明しました。このID設定が誤っている、もしくは登録すらできていないと商品が売れても上位表示することはありません。また、ID設定をしていないと検索結果に商品が表示されないので、注意しなければなりません。

全商品ディレクトリIDとは?

全商品ディレクトリID
全商品ディレクトリIDとは、楽天が用意しているジャンルの中から1商品につき1つだけ必ず選んで登録するIDです。楽天内でどのジャンルに商品を出品するかを指定します。この全商品ディレクトリIDを間違えると、商品が検索結果に表示されないので、注意しましょう。

ちなみに、RMSの「商品登録・更新」画面から、ディレクトリIDの検索および一覧のダウンロードをすることができます。楽天から無料で提供されている登録・メンテナンス作業を楽にするツールもあるので、気になる方はぜひダウンロードしてみましょう。

全商品ディレクトリ・タグ入力補助ツール(楽天市場)

タグIDとは?

タグIDとは
全商品ディレクトリIDではカバーしきれない細かな属性を1つの商品に32個まで設定可能です。例えば、ブランド、サイズ、色、素材、メーカー、配送サービスなど細かい設定です。ユーザーが絞り込み検索をした際にタグIDに基づいて絞り込みが行われるため、漏れなく設定しておきましょう。

※SKUプロジェクト移管後はタグIDは廃止され、商品属性を入力する形に変更されました。

季節イベントやセールへの対応

楽天公式のイベントカレンダー
「商品の売上を作る」という意味で、楽天が定期的に開催している季節イベントや楽天スーパーセール、お買い物マラソンの対応は必要になります。ユーザーの購入意欲も高まる時期なので、しっかり販売していくチャンスです。

楽天市場公式のイベントカレンダーサイト

外部メディアやSNSからの評価獲得

楽天市場においても外部リンクやSNSからの評価は楽天SEOに影響を与えます。外部リンクとは、他のウェブサイトやメディアから自店舗商品へのリンクが貼られることです。ページの信頼性や権威性を高める要素として重要です。

また、商品がウェブサイトやSNSから取り上げられると、商品への流入も増加し、商品が売れる可能性があります。商品の売上を作ることができれば、楽天SEOへプラスへと働きますので、外部メディアやSNSを活用して商品をアピールすることも非常に重要になります。

楽天SEOを成功するためにすべきこと

楽天SEOの考え方を説明しましたが、ここでは具体的に成功するための手法を、次の10つを説明いたします。

・ミドル・スモールキーワード対策
・ミドル・スモールキーワードを商品名/説明文に入れる
・左詰めに注目キーワードを入れる
・商品名に記号を活用する
・対策漏れ商品ページを見つける
・需要期に売れる季節キーワードを入れる
・商品ページを充実させる
・レビューを獲得する仕組みを作る
・楽天広告の出稿
・順位チェックツールで定期的に分析する文

ミドル・スモールキーワード対策

キーワードには検索ボリュームに応じて、「ビッグキーワード」「ミドルキーワード」「スモールキーワード」の3つに分けることができます。ざっくりですが、それぞれどのように分けられるのか判断する基準を次のように記載いたします。

種類 キーワード 特徴 ニーズ
ビッグ
キーワード
「ワンピース」
「レインコート」
「ブーツ」など
単体の
キーワード
抽象的
ミドル
キーワード
「ワンピース 花柄」
「ワンピース 花柄 ピンク」など
2語、3語の
キーワード
具体的
スモール
キーワード
「ワンピース 花柄 ピンク かわいい」
「ワンピース 花柄 ピンク 安い」など
3語以上の
キーワード
具体的

ビッグキーワードは競合が多く、売上実績が高い商品が上位を占めています。そのため、開設したばかりの店舗が上位表示されるまでは年単位の時間がかかります。

一方、ミドルキーワードやスモールキーワードはニーズが明確化されており、競合が少なく、上位表示が比較的簡単です。

例えば、「ワンピース」とビッグキーワードで検索する人のニーズは抽象的であり、どのような柄でどの価格帯のワンピースを求めているのかが分からず、対象ユーザーは膨大です。それに伴い競合店舗も膨大になります。

一方、「ワンピース 花柄 かわいい 安い」というキーワードは、「花柄でかわいいワンピースを安く買いたい」という明確なニーズが存在しており、花柄でかわいくて安い商品は絞られるため、それに伴い競合店舗も少なくなるという理屈です。

そして、ニーズにめがけて商品ページを作り込めば、キーワードとの関連性の高い商品ページが出来上がり、楽天のアルゴリズムから高い評価を得ることが可能です。

このようにビッグキーワードで対策するのではなく、ミドルキーワード・スモールキーワードをメインに対策していくことをおすすめいたします。

ミドル・スモールキーワードを商品名/説明文に入れる

対策したいミドル・スモールキーワードが決まれば、商品名/説明文に対策キーワードを入れていきます。

・商品名
・PC用キャッチコピー
・モバイル用キャッチコピー
・PC用商品説明文
・スマートフォン用商品説明文
・PC用販売説明文

上記の項目に自然な形で対策キーワードを入れていきましょう。

左詰めに対策キーワードを商品名に入れる

実際の検索結果をご覧いただくとわかりますが、商品名が長くなると「…」と省略されます。省略すると検索結果からでは内容が把握できず、機会損失を招きかねません。対策キーワードやアピールしたキーワードは左詰めにしておくと、ユーザーの目に留まりやすくなります。

ちなみに注目キーワードとは、次のようなキーワードを意味します。

・ポイント〇倍
・送料無料
・〇年保証
・楽天〇位

商品名に記号を活用する

【】や!、★などの記号を用いることで商品名を強調することができ、ユーザーの目に留まりやすくなります。使い過ぎはよくありませんが、適度に使用することは問題ありませんので、上手く活用していきましょう。

対策漏れ商品ページを見つける

商品点数が多い店舗だと、対策漏れの商品ページが存在することがあります。あらゆる検索パターンを増やすことでアクセスを稼げるようになり、売上にも繋がるため、上位表示されていない商品ページがあれば、一つずつ対策していきましょう。

需要期に売れる季節キーワードを入れる

需要期に売れる季節キーワードを入れる
楽天市場では、「母の日」「父の日」「防災の日」「ハロウィン」「クリスマス」など行事やイベント時期に需要が急激に高まります。季節ワードで検索しているユーザーのニーズは顕在化しており、商品が売れやすくなっています。

季節と関連する商品を取り扱っている店舗は季節キーワードを適切に商品名や説明文、商品ページに盛り込むことが非常に有効です。

ただし、季節ワードでの対策は遅くても3ヵ月前から検索対策を行い、イベントまでに検索順位を出来るだけ上げておかなければいけません。年間カレンダーを事前に作成し、イベントに備えて入念な準備を行っておくことをおすすめいたします。

楽天市場で実施中のイベントや開催中特集については、下記のサイトにて確認可能です。

楽天市場公式の季節のおすすめ特集

レビューを獲得する仕組みを作る

「商品を購入してもらったら終わり」というのは非常にもったいないです。レビューすることで次回使用できるお得なクーポンを配布したり、商品発送時に何かしらのおまけ商品や手書きに手紙などを同梱してレビューを促しましょう。

フォローメールを送ることでレビューの促しが可能です。初めのほうは商品の売上も少ないため、手動でフォローメールを送ればよいですが、売れるようになると発送業務で手が取られてフォローメールを送る時間も無くなります。

その場合は、楽天レビュー対策自動化ツールの「らくらくーぽん」などを活用して、自動化することをおすすめいたします。

楽天広告の出稿

楽天SEOを攻略するためには「商品の売上」が非常に重要であると説明いたしました。商品の売上を作るには、楽天広告の出稿は必要不可欠です。特に出店したばかりの店舗は楽天広告から売上を作り、楽天SEOを同時に進めていき、少しずつ広告費の割合を少なくしていくのが王道の手法です。

特にRPP広告はニーズが顕在化しているユーザーを中心に広告を配信するため、まずは取り組むべき配信面のひとつです。

広告予算が数百万を超える場合は、クーポンアドバンス広告やターゲティングディスプレイ広告などを活用して、多くのユーザーへアプローチしていくと良いでしょう。

順位チェックツールで定期的に分析する

対策キーワードの順位を日々追いかけることは非常に大切です。何かしらの施策を行った場合や売上が伸びたことによる検索順位アップがいつ起きたのか把握することで、新しい商品を追加した際の施策の参考になります。また、順位が下落した際、楽天のアルゴリズム変更によって順位が落ちたのか、競合の影響で順位が落ちたのか原因が判明しやすいです。

順位確認は毎日検索して確認しても良いですが、商品点数や対策キーワードが多いと、時間もかかるため順位チェックツールを用いて定期的に分析することをおすすめいたします。

本記事では、順位チェックツールを後程紹介しておりますので、合わせてご確認ください。

楽天SEO対策で注意すべき7つのポイント

楽天SEO対策で注意すべき7つのポイントは次の通りです。

・楽天のガイドラインを守る
・商品と関連度の低いキーワードを入れない
・対策キーワードの定期的な見直しをする
・在庫切れをしないようにする
・過剰表現を避ける
・隠し文字を使わない
・薬機法違反に注意

難しいことではありませんが、知らずにやってしまっていることもあるため、十分に注意していきましょう。

楽天のガイドラインを守る

当たり前ではありますが、楽天のガイドラインは必ず守りましょう。楽天市場で商品を販売する以上、楽天市場のルールは守らなければなりません。ルール違反してしまうと、検索上位表示は難しくなり、ペナルティを課せられることもあります。

楽天のガイドラインはこちら

商品と関連度の低いキーワードを入れない

これも少しお話しましたが、「レインコート」の商品を販売しているのに、「傘」というキーワードを入れるのはやや不自然です。用途としては「雨に濡れない」ですが、どこでどのような場面で使うのかによって、ユーザーのニーズは全く異なります。

例えば、傘を持ち込めないような場所や両手が使えない場面ではレインコートが良いと考えられます。似ているようで全く異なるキーワードは関連度が低いと判断されるため、注意しましょう。

対策キーワードの定期的な見直しをする

初めに設定した対策キーワードが上位表示されたら、そのまま放置せず、別の検索ボリュームが大きいキーワードでの上位表示を検討することも大切です。スモールキーワードで上位表示→ミドルキーワードで上位表示といったステップで少しずつ対策をしていきましょう。

また、対策をしているにもかかわらずなかなか上位表示ができない場合は、対策キーワードの設定ミスが考えられます。一つ難易度の低いキーワードで改めて設定するか、商品との関連性が高いキーワードを改めて選定し、対策しましょう。

その他、楽天のアルゴリズム変更や検索キーワードのユーザーニーズの変化などを意識して定期的に対策キーワードを見直しましょう。

在庫切れをしないようにする

在庫切れが発生すると、検索順位は一気に下落することがあります。楽天市場としては、ユーザーに適切に商品を表示し、購入してもらうことで収益を上げられるため、ユーザーにとって利便性の高い検索システムを構築しています。

在庫切れの商品を検索結果に表示しても、売れなければ楽天市場としても意味がないので、順位が下落します。既に上位表示されている場合は、順位下落しないように在庫切れのチェックは細かく行いましょう。

過剰表現を避ける

訴求力を高めるために「最安」「世界一」などの過剰表現の使用は避けてください。客観的データによるデータであれば問題ありませんが、そうでなければ違反の対象です。また、他社ブランドを利用したうたい文句もNGです。例えば、「○○風」といった表現は禁止されています。誤解を招く、又はだますような表記になっていないかチェックしましょう。

隠し文字を使わない

「対策したいキーワードを沢山入れたいけど、意味のない文章でユーザーに見えるから見えないように調整する」といった対策は行わないでください。ページ内に対策キーワードをたくさん入れたいから意味のない文章を入れて、それをCSSで隠すことを「隠し文字」と言います。

これは本当に意味がないうえにペナルティの原因になるため、絶対に行わないようにしてください。

薬機法違反に注意

特に健康食品や化粧品を取り扱う店舗は薬機法に要注意です。薬機法では、疾病の治療や予防を目的として効果効能を謳うのは違反です。例えば、「便秘が治る」「体質改善」「血圧を下げる」などです。化粧品では、「赤ちゃんにも安心」「いくら使っても安全」「これさえあれば」などです。

「製造方法に関する誇大広告」「効能効果の内容に関する誇大広告」「成分・原材料等に関する誇大広告」「効能効果・性能・安全性を保証する誇大広告」は要注意です。

楽天SEOの測定・分析指標

楽天SEOを実施する際、目標値を設定することが大切です。楽天SEOによってどのキーワードでどの商品への流入をどのくらい増やし、どれだけの商品購入を促すのかを決めましょう。

特に、楽天SEOの測定・分析指標には、「アクセス人数」「転換率(コンバージョン率)」をメインに見ていくと良いです。

つまり、「どれだけのアクセスを集められたのか」と「集めた人のうち何%が商品を購入したのか」を見ると良いです。アクセスが集まっていても転換率が悪ければ、対策キーワードと商品の関連性が低く、ユーザーが購入に至らない可能性が考えられます。

反対に、転換率が良いのにアクセスが少ない場合は、アクセスを増やすために検索ボリュームの大きいキーワードを対策するか、さらに新しく対策キーワードを追加するのかを検討しても良いです。

最終的にアクセスをどれだけ獲得したくて、どれだけの転換率を獲得したいのかを目標設定すると、施策の方向性や足りないものは何かが見えてくるため、おすすめです。

アクセスや転換率はRMSの「データ分析」で確認できます。

RMS画面メニューでデータ分析を示す画像

楽天SEOにおすすめツール

ここでは、楽天SEOにおすすめのツールを3つ紹介いたします。

検索伝令くんLight

検索伝令くんLight
検索伝令くんLightは完全無料の検索順位チェックツールです。毎日指定の5つのキーワードの検索順をチェックし、メール通知をしてくれます。そのため、前日の検索順位から落ちたのか、上がったのかが一目で分かり、確認時間が削減できて、便利なツールです。また、半年前までの検索順位も閲覧可能です。
検索伝令くんLight

GoQSystemのランキングチェッカー

GoQSystemのランキングチェッカー
GoQSystemのランキングチェッカーは、ランキングチェックに特化したツールです。検索伝令くんLightのように過去の順位や順位の通知はありませんが、競合のショップIDを入力すると、各商品の検索順位が確認できます。競合分析に役立つツールです。

その他関連ツールがすべて無料のため、合わせての利用して上手く対策をしていくと良いでしょう。
GoQSystemのランキングチェッカー

ネクストエンジン

ネクストエンジン
ネクストエンジンは、受注管理、在庫管理、商品管理、メール送信、発注・仕入れ、マーケティングなどのEC運営をサポートするサービスです。楽天市場だけではなく、各モールやASPなどとの連携も可能で、多くの事業者に利用されている人気のサービスです。

EC運営を効率的に行うことで、楽天SEOへの時間を作り、対策をスムーズに行うことが可能です。有料サービスのため、いきなりの導入は難しい場合もあると思います。商品が売れてきて軌道に乗ったタイミングで導入を検討してみましょう。

また、ネクストエンジンは楽天検索順位チェッカーのツールを取り扱っているため、気になる方はご確認ください。月額5,000円(税抜)の有料ツールです。

ネクストエンジン

楽天SEOの最新トレンドは「動画」

近年では、楽天市場に限らず「動画」への注目度は高まっています。あくまでも商品のジャンルによりますが、楽天市場では動画があるページのほうが検索順位が高い傾向にあります。すべてに当てはまるわけではないため、一概に動画が必ず必要とは限りませんが、多くの情報量をユーザーに伝えるには動画という手段は適切です。

例えば、スマートロックや家電製品は動画を使った方が多くの情報を伝えられます。テキストや画像・写真だけでは全てを伝えることは難しいため、動画という手段は出来れば取り入れていくことをおすすめいたします。

まとめ:楽天SEOで最重要な4項目

最後に、楽天SEOで最重要な4項目は次の通りです。

・売上実績
・レビュー数
・商品ページの内容
・内部対策(商品名、説明文、ディレクトリID、タグIDなど)

楽天SEOを成功させるためには、内部対策や商品ページの対策だけでは不十分です。売上実績やレビュー数は重要視されるため、まずは楽天広告を活用して売上実績作りとレビュー獲得を行いましょう。

最終的には広告からの売上と楽天SEOからの売上の割合を半分ずつにして、効率よく集客し、商品を販売していくのが理想です。上位表示まで時間はかかりますが、地道に対策を行っていくことで、楽天SEOを成功させることは可能です。

PULL-NETでは、楽天SEOの代行を承っております。豊富に持つ知識と経験を元にご希望のキーワードの検索順位を上位へと導きます。お気軽にお問い合わせ下さい。